焼き肉屋のラーメンが食べたくて。

宮仕えをしていると年に数回は嫌なことはあるもので、いちいちそんなものに過剰反応してられないから大概はスルーできる耐性がついたのだが、今日は違った。久しぶりに、頭の中でブチブチッと何かが切れる音が聞こえた。そのくらい許せなかったし、関わった奴みんなまとめてぶん殴りたくなったのである。許されるものなら。

というわけで、今日は非常に精神的にやさぐれている。普段は家飲みなどしないのだが、珍しく酒など買って帰って飲み干した。ただそれでもすっきりしない。それを抑えるためには、何かうまいものでも食べなければいけないのかもしれない。

私の母方の祖母は広島県府中市でいわゆる回転焼きの店を出していた。そういうこともあってか、ときおりラーメンの出前を取ってくれたりした。その中のひとつが目と鼻の先にあった焼き肉屋のラーメンだった。ラーメンというよりは「中華そば」というべきなのだろうか、なぜかうまかったのを覚えている。いや、ラーメンだったらさんざんその後もっとうまいものを食べ付けているはずなのに、なぜかその味が思い出されるのである。

要するに、味というものは単にうまいまずいではなく、思い出と相まって記憶の底に残るのかもしれない。そういえば京都で食べたものは結構記憶に残っているということは、私にとっては好ましい思い出が詰まっているからということなんだろう。いっぽうで、東京には通算4年もいてたいして記憶にないということは、負の思い出のほうがたくさん詰まっているということかもしれない。

そういえば、最近おいしいラーメンを置いている焼き肉屋がないような気がする。焼き肉もラーメンも棲み分けが進みすぎているのか、あるいは仕切りを高くしすぎているのかは、知らない。そういえば最近は「ごく普通の」ラーメンにありつくのが難しくなっている。それは東京や横浜だけのことかと思っていたら、最近は広島でもそうだ。「ちから」くらいかな。安定した「中華そば」が食べられるのは。

いや、おいしい焼き肉とラーメンの店があった。南区皆実町にある「かずさん」だ。いうまでもなく主は山本和男さん、元カープの左のリリーバーである。店の中にはそれを偲ばせるものは一切なく、町中のラーメン&焼き肉屋に徹しているところがよい。もちろんラーメンはうまい。残念ながら我が家からは遠いので、思い立ったときにすぐ行くわけには行かないのだが。

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