「勝利への不満は筋違い」という愚論。Sports Value Labの誤導と松田元信者の逃避を叩く

スポーツ

「勝てなかったからと言って不満を言うのは間違っている」——SNS上で見かけたSports Value Labなるアカウントの主張。一見すると客観的で耳ざわりの良い「プロセス肯定論」だが、その実態はプロの本質から目を背けさせ、敗北を正当化するための浅薄な欺瞞に過ぎない。
勝利への欲求を「過度な要求」として切り捨てる論理は、なぜ横行するのか。1試合を一期一会の勝負と捉えるプロの真理を紐解きながら、松田元体制の甘やかし構造や思考停止したファンを免罪する似非ロジックの正体を徹底的に叩き斬る。

【SNSの錯乱】Sports Value Labが流す「敗北免罪論」

今朝たまたまX(Twitter)を流し読みしていたら、Sports Value Labなる名義のポストに出会った。一読して非常に誤導的かつ疑問の余地が多いポストであったが、自分は他の有象無象とは違うと自負したがる思考停止したファンには、いかにも受けが良さそうな論調であった。だからこそ、敢えてここで俎上に載せ、私論を開陳しておきたい。

件のポストの要旨は、「勝てなかったからと言ってクラブに不満を言うのは間違っている」「それはスポーツの本質を取り違えている」というものである。その理由として提示されている論点を、ひとつずつ吟味し、冷徹に疑問を呈していこう。

【論理の崩壊】「プロセス肯定」という甘やかしのレトリック

論点1:スポーツは勝利が保証されないからこそ価値がある。ファンが対価を支払っているのは、勝利という結果ではなく、勝つか負けるか分からない真剣勝負を観戦する機会に対してである。

これは根本的な誤りであり、この前提を置いた時点で、以降の議論はすべて零点答案となる致命的な誤りだ。スポーツにおいて勝利が保証されていないなどということは当然の前提である。だからこそ、勝利へ向けて必死に闘う姿が尊いのだ。我々は「勝敗のわからない真剣勝負」を見せられていることなど百も承知の上で、それでも「勝ってくれ」と祈り、勝利を念じて観戦しているのである。

論点2:クラブがコミットすべきは「勝利」ではなく、「勝利を目指すプロセス」である。

これも完全な欺瞞だ。プロスポーツの価値とは、どれだけ勝利を積み重ねられたかという度数によってのみ評価される。したがって、クラブが最もコミットすべきは「勝利という結果の積み重ね」以外の何物でもない。「勝利を目指すプロセス」にコミットして許されるのは育成段階の話であり、アマチュア球界であってもトーナメントを戦う以上、プロセスだけに終始することなど許されない。

論点3:勝利への過度な要求は、クラブ経営を歪める。

頭の弱いカープファンが首を縦に振りそうな説だが、これも誤りだ。ファンの勝利への要求が「選手人件費の暴騰、頻繁な監督交代、育成投資の削減」につながった例など、私自身、寡聞にして聞いたことがない。こうした迷走は通例、功を焦る運営会社の無能によって引き起こされるものだ。この段落の論旨はあまりに目茶苦茶であり、引用する気すら起きない。

【一期一会の真剣勝負】松田元信者が逃げ込む「甘えの構造」を撃つ

そもそも、スポーツの価値は「勝利が保証されないこと」そのものにあるのではない。勝敗の不確実性などただの前提条件に過ぎず、ゲームや遊び全般に共通する性質だ。誰が「不確実性」そのものに対価を払うというのか。それを潜り抜けて手にする「勝利」にこそ価値を見出すからこそ、人は再びスタジアムに足を運ぶのだ。この論者の主張は、きわめて表層的で本質を何ひとつ突いていない。

プロスポーツにおける143試合は、その1試合1試合が一期一会の一発勝負である。今日のスターターが明日も起用される保障はなく、怪我や思わぬチャンスで居場所を失う者もいる。観る側にしても、次も同じようにスタジアムへ通える保証などどこにもない。私自身、2003年に東京ドームで観戦したファイターズ戦が、大阪近鉄バファローズの姿を見る最後になるとは思いもしなかった。

だからこそ、その一発勝負のすべてにクラブは威信を賭け、現場は全力を尽くして勝ちにいかなければならない。それこそがプロスポーツの本然である。その中で生じる敗北を受け入れるのであって、「全勝できないのだから負けに目くじらを立てるな」という甘っちょろい論理には絶対に繋がらない。

経営面に関しても、どのようなバックデータに基づいた主張なのか甚だ疑問である。包丁で怪我をする例があるから子どもに刃物を使わせない、というレベルのエビデンス不足な暴論に過ぎない。このような論調が横行するのは、敗北を正当化したい松田元信者にとって非常に心地よく刺さる麻薬だからだ。独自の見解を装った甘やかしのレトリックを排し、我々は「勝利という命題」から逃げる姿勢を徹底的に批判し続けなければならない。

全勝できないからこそ、1試合の勝利に命を懸ける——これこそがプロスポーツがファンと交わす唯一絶対の約束である。「敗北の不確実性」や「プロセス」という甘美な言葉に逃げ込み、ファンの正当な怒りや不満を封殺しようとする試みは、クラブの衰退を早める毒薬でしかない。
我々が求めているのは、勝敗の不確定性そのものではなく、それをくぐり抜けた先にある「勝利」だ。甘えのレトリックに欺かれることなく、常に勝利という至上命題を突きつけ続けることこそが、クラブを真のプロフェッショナルへと繋ぎ止めるファンの責務である。

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