明日からカープにとってはひとつの鬼門がある。ジャイアンツがどうこうではない。別にジャイアンツなんて勝てない相手ではない。鬼門というのは平日ナイトゲームの集客力である。事実、明日からのジャイアンツ戦、砂かぶり席とか特別なシートを除いては、空席が十分にあるらしい。ジャイアンツのブランド力が落ちた面もあるだろうが、果たしてそれだけだろうか。
私は経営学とかマーケティングのプロではないからあ、あまり大きなことは言えない。しかし、普通に考えて顧客訴求力が低かったら満足してくれない、すなわちお客さんは付かないことくらいは分かる。それでは、カープが高めるべき顧客訴求力とは何か。そんなの簡単だ。勝つことである。誰が好き好んで勝負事に負けるのを見に来るものか。
とはいえ、ホームゲームで全部勝つことなんてありえないから、優勝を争えるくらい勝ち負けが出来れば良いということにしておこう。見に行ったら勝てる試合が見られるかもしれないという期待感こそ、最大の顧客訴求力であるそしてその確率が高ければ高いほど良いのは道理だ。負けるのは仕方ないとしても、見せ場のひとつくらい作って今日は運が向かなかったねと思えるようになるのが望ましい。
いや、それだけでは正確ではない。問題はやってる野球の内容だ。先に点を取られたらコロンとすぐに転がされたり、爪に火をともしたように取った点をただ守るだけの野球なら、お客さんは離れる。やってる野球の内容が良ければ良いほど、ファンへの訴求力が高まるのだ。まずこれを否定する向きはいないだろう。
では、良い内容とは何か。これは確かに百人百説、ファンの数だけ哲学があるだろう。しかし、もっともお客さんに訴求できるのは、点が取れることである。点を取る野球をやっていたら、ライトなファンは来てくれるし、たとえ序盤劣勢でもお客さんは席を立たないのだ。少し辛抱していたらきっと逆転してくれるだろうという期待値が、お客さんを呼ぶのである。
黄金時代のカープがそうだった。強力打線でどんどん点を取る姿にお客さんは魅了されたのだ。仮に少々劣勢でも最後は水戸黄門の印籠よろしく山本浩二がドカンと打ってくれるという期待があったからこそ、ファンは市民球場に駆けつけたのである。その割りにはお客さんの入りが薄かったって?実はまだそこまでプロ野球って言うのはメジャースポーツでもないんだよ。観客動員数の賄rにスタジアムのキャパが大きすぎるんだよ。
話が逸れたが、プロ野球興行としては、得点力か粗大正義なのである。何もホームランがどんどん出なくても良い。前のタイガース3連戦、打たれたホームランはあの木浪聖也の決勝ホームランだけである。しかし、明らかに見せつけられたのは得点力の差だ。3試合目は、栗林の力投と最後の最後に打ったモンテロの一発で勝てたのであって、要するに相対的に打力で上回ったからなのだ。
野球というのはある意味相対論のスポーツである。目の前の試合に選手が最大瞬間風速を出し、相手の力を相対的に上回れば勝てる仕組みなのである。投手力をもって相手の攻撃力をそいで、相対的に攻撃力で上回るという意味であれば、「投手を中心に守り勝つ野球」というのは真理である。しかし、オフェンスを疎かにした専守防衛を正当化するためで使うのであれば、決定的に誤っているし、それがライトなファンを遠ざけている原因なのだ。
中には頭が悪いのがいて、というよりカープファンの中には多くて、弱いときこそ応援するのが、目の前のチームのありのままに受け止めるのが本当のファンだと曰うのがいる。それも確かにひとつのファンのあり方だ。誤りではない。だから否定はしない。しかし、それをカープファンの大多数を占めるライトなファン層に強要している点で、彼らは批判されなければならないのだ。
今スタジアムにお客さんが来ないのは、決してお客さんが来るようにするための仕掛けが足らないのではない。チームが勝てないこと、やってる野球がつまらないこと、そしてそれを受け入れよと強要する一部ファンの存在がお客さんをスタジアムから遠ざけているのだ。3番目はまあ必要悪だと善解して、1番目と2番目だけでもなんとかしたら、黙ってでもお客さんは来てくれる。
現に、開幕戦の始球式にSnow Manの阿部亮平を呼んだところで、彼目当てのジャニオタに席が買い占められただけである。しかもそいつらはお目当てが終わった後にスタジアムの外でダフ屋行為をやってライトなファン層から金だけ巻き上げて帰ったらしい。本当におまえら消えてなくなれと言いたいが、それを許容した松田元もまた同罪であり、速やかに消えてなくなるべきだ。
まあ、明日からの3連戦、どうなるかね。明日次第かな。森下暢仁がまた崩れて、ヘボ打線が初物であるウィットリーを打てなきゃ、水曜日木曜日は観客動員数を水増し発表しなけりゃいけなくなるかもね。もっとも、ローテーション的にはそのあと田中のマー君に則本昂大と老兵が続くから、勝ち負けにはなるかもしれない。保証はしないけれども。
何度も言うようだが、プロ野球香魚は一種の大衆芸能だ。お客さんを喜ばせてなんぼではないか。当たり前だが、より多くのお客さんを喜ばせ続ければ、自然とスタジアムにお客さんは来る。今のカープのやってることは、それに背を向けて意図的につまらない野球をやり、それがいいんだという岩盤層にだけ奉仕しているだけである。もっとも、その岩盤層が先細りしているのは、もはやホームパフォーマンスシートに空席が目立ち、熱量ともアウェイファンに負けていることからも自明だ。
さあ新井貴浩、君は誰に対して奉仕しているのか。全国三千万人(推定)のカープファンか、それともただそこに松田元あるのみか。
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