本当は昨日書きたかったのだが、見事に爆睡してしまい気がついたら朝の3時半というていたらく。よほど疲れているのか体にガタが来ているのかは分からないが、いかに情けない。
ところで、2020年に世界中を席巻したコロナ禍のせいで、世の中は自粛自粛の大号令だったのだが、ここに来て少し潮目が変わったか、それを解除しようというムードとなっている。条件付きではあるがマスクを外して、思いっきり声を出してもいいという流れができつつあるのは、確かだ。
当然ながら、3万人前後の人を集め、みんなで声を出して盛り上がることが大前提とも言えるプロ野球興行への影響は大きいのであって、従前通りの声出し応援が出来る環境が整ったといっていい。まずマリーンズが声出し応援解禁に舵を切り、その後それに追従する球団が続いているのは周知の通りである。
ところが、おそらく声出し応援の恩恵をもっとも受ける球団であろうカープの動きが鈍い。まあ何でもかんでも目立つことを嫌う田舎者の広島人の特性に鑑みても、マリーンズが声を上げた時点ですぐに解禁に動いても良さそうなものなのだが、そうしない。マリサポに勝るとも劣らず、カープの応援というのは、他球団の脅威だったはずなのだが。
考えられる理由はいろいろあるが、蓋し、球団当局は市民球場を鳴り物禁止スタジアムにしたいのではないか。
旧市民球場は、なんやかんや言っても繁華街の近くだったから、騒音やらなんやらいうのはあまり問題にならなかった(基町市営住宅はあるが、若干距離がある)。ところが、現市民球場の近くは、マンションやアパートだらけだ。そもそもスタジアムというのは第一級の迷惑施設であるのに、鳴り物や声援まで被さったらたまったもんじゃないという人がいるのは間違いない。
きっと、球団にはなんとかしてくれという声がたくさん来ていたであろう。特に面倒ごとを嫌う広島人の感性からしたら、このままコロナ禍をいいことに鳴り物なしの方向に導きたいと考えているのではないだろうか。
しかし、それでいいのだろうか。正直言って、三連覇を支えたのはあの熱量のある応援あってこそであることは否定できない。実際、ホームのあの盛り上がりが他球団をやっかいがらせたことは事実なのである。それを捨てていわば清貧を貫くというのは、一種の敗退行為であるといわざるを得ない。
正直、解決すべき問題は多いだろう。なんせ広島市長はとんでもない無能だから蛮勇をふるってくれというのがどだい無理な話である。ならばどうするか。こうなったらハジメくんが頑張るしかないだろう。こういう面倒ごとの解決こそ、リーダーの仕事である。そのための「代表取締役社長」ではないか。
申し訳ないが、このくらいのことは、ネゴシエイションとしては普通のことである。それが出来ないほどの莫迦ではあるまい。カープは誰のためのものか。ファンあってのものではないか。そのファンを喜ばせるものは何か。勝利あるのみではないか。その勝利のためだったら何でもするというのが、経営者のあるべき姿だろうと思うが、間違っているだろうか。
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コメント
観客によるスタジアムでの声出しは大いにやればいい。ただ、鳴り物応援はどうかと思うね。まず鳴り物応援に関してクレームをつけている選手、OBが多数いるのは紛れもなく事実なんだよ。
イチロー・・・鳴り物応援に不満感を抱いておりオフの契約更改のときに「グリーンスタジアムだけでも鳴り物応援なしにできないか。」「自分の打席だけでも静かにできないか。」と球団に申請する。
東尾修・・・鳴り物禁止の日の試合終了後、「鳴り物がなくてファンの声援、拍手が聞こえてよかった。正直なことを言うと、俺はこういう雰囲気が大好きなんだ。」と発言。
アレックス・ロドリゲス・・・日米野球で来日したときに、「日本のああいう観戦スタイルはやめたほうがいい。自分が言うのもなんだが、野球場に来たからには、選手のプレーで盛り上がって欲しい。」と発言。
他、長嶋茂雄・王・豊田泰光など多くの古参がハッキリ鳴り物応援を否定している。最近では、鈴木誠也が否定的な発言をしているね。ま、彼はカープ応援団へ感謝の気持ちがあるので、鳴り物応援の良さも述べているが、本音は「イヤ」というのが透けて見える。元メジャーの秋山翔吾と岩村明憲の対談では、ハッキリと鳴り物応援を否定はしていないが、メジャーの応援スタイルを好意的に見ているのが分かる。
投手が投げ捕手のミットに投球が収まるか打者がスイングする間だけは、静かにするのは最低限のマナーなんじゃ?
正直言って、鳴り物応援を好んでいる選手は少数派だと思う。
そりゃ、そうだろ。投手が投球動作に入った時や打者が打席で集中したい時に、喧しい鳴り物なんて邪魔でしかない。
実は、高校野球の鳴り物応援は、応援する側に不評なんだよ。まずブラスバンドの楽器は、金管木管に限らず炎天下でも雨天でも両方楽器が傷む。学校からの貸し出しならまだしも、自前の楽器だったら屋根がない野外の演奏は絶対イヤだろ。高校生にとって十数万の楽器は大事に扱いたい。また、炎天下の中、ブラバン以外でも応援を強要される生徒にも不評だね。サッカーやラグビーの応援は任意なのに、何で野球だけ強制やねん!と怒っている生徒は意外と多い。
何か野球の鳴り物応援って、チンドン屋の変化形で好きになれない。スタジアムに行った時など、煩くてしょうがない。鳴り物応援が嫌でスタジアムへ行かないファンも多数いる。
話が逸れるけれど・・・ロックバンドのクイーンは、コンサートで自分たちの曲の一語一句を観客が歌うことに苛立っていたという。ブライアン・メイによると、長い時間をかけて作った歌詞をファンには普通に聴いてほしかったそうだ。『何でこいつらは歌わずに聴くことはできないんだろう?』と話した。
スポーツでも音楽でもプレイヤーにとって、観客の「応援のつもり」が邪魔になっているケースは多々ある。