獲得が報じられたときは救命救急病棟にいたため触れることは出来なかったが、昨日カープは正式にFrederic Michael Tarnokと契約したらしい。契約総額は150万ドルのようだから、まあそこそこのお値段だ。なんでもブラッドが直々に交渉に当たったとのことで、カープも本気度を強調しているようだ。まあ、それはどうでもいい。
出自がタイ系らしいが、これを聞いていささか嫌な予感がしている。かつて「NPB初の南アフリカ出身」とか「初のリトアニア出身」とか言うので売って見事に転けた過去が思い出されたのである。今回も「初のタイ系」なんて売り方をしようとしているのではないかという気がしてならない。寡聞にして過去NPBに東南アジア系のアメリカ人がいたかは分からないが。
それはさておき、さっそくスタッツを見ることとしよう。例によってこちらを御覧いただきたい。正直なところ、メジャーはともかくマイナー実績も胸を張れるものではない。あまりセイバーメトリクスだけで計りたくはないが、AAAでのWHIPが1,286。「平均未満」である(優秀とされるのは1.000未満)。イニングスに比べて奪三振は多いようだが、K/BBが2.11。そんなに素晴らしいとは言えない。通算でも7勝9敗、防御率4.08。ただ今年がキャリアハイのところがあるので、一概には言えまいが。
もちろん、MLB実績では全ては計れない。かのKJだってAAAでのスタッツはそういいものではない(WHIP1.44、K/BB1.77)。だから、いかにNPBに合うかというところが問題なのである。まあ、数字が野球をするわけではないから、これだけでどうこうはいえない。まあ三振が取れるタイプであるというとはいっていいかもしれない。ちなみに高校時代は投打に無双だったようで、最終シーズンは年間で7勝0敗、防御率0.66、打って.393だったらしい。
持ち球はそれなりにあるようで、ファストボール、チェンジアップ、カーブ、スライダー、シンカーを投げ分けるらしい。最速157km/hとの触れ込みだが、どちらかといえば緩急を付けて打ち取るタイプかもしれない。まあスターター向きだろう。セットアッパーやクローザーが務められるほどの圧倒的なパワーアームではないと考えられる。
百聞は一見に如かず。YouTubeからの拾いもの動画を張っておく。これを見るとファストボールは98マイルくらい出ているようだから、まあ最速157キロという触れ込みもあながち嘘ではないか。
私の感想では、日本で伸びるか否かに全てがかかるような気がする。1年前の動画ではあるが、いかにもアメリカ的なピッチングだ。NPBでも今の調子でエイヤとやっていれば通用しないような気がする。いかにピッチングを覚えるか落ち宇所にかかってくるのではないか。
なお、個人の見解だが、登録名はフレディにしたほうがよいと思う。ターノックだとなんとなく日本では薬の名前めくところがあるので。
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