決して蘇生したわけじゃない

今日も、試合のある時間帯は所用あって映像を見ることができなかったし、見る気も起こらなかった。ところが、途中からロスタイムが生じてしまい、手持ち無沙汰になったのでやむなくJSPORTSオンデマンドで見てしまった。これがまたどうしようもないひどい内容で、私には恥の上塗りにしか思えなかった。

そう、8回裏ワンアウトまでは。いや、ケラーが矢野を舐めてど真ん中のストレートを投げて矢野がドンピシャとらえた、にもかかわらず、ライト前ヒットが関の山だったたときまではまだそうだったと言っていいかもしれない。

　ちょっと一息

それからなぜあんなことが起こったのかは、正直良く分からない。しかし、曲がりなりにも優勝しようというチームが臨終を迎えているチームにやられる負け方ではない。ジャイアンツファンはきっと呆然としたに違いないが、まあありえないものだったのである。

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で、現状を斜に構えてみている鯉党から言わせていただくと、あれはカープがミラクルを起こしたのでも、また残暑厳しき候の椿事でもなく、要するにジャイアンツもこの程度なのである。普通にやっていたら勝てる程度の力関係でしかないのだ。だから、ホームで4連敗したというのは、まさにカープの不徳のいたすところというべきなのだ。

　ちょっと一息

要するに、ここまでのカープはまさに自爆である。しかも、オフェンスを軽視して病的なまでに守り勝つんだなどと言い続けていたことが原因なのだ。はっきり言って、全責任は新井にある。8回に勝ち越して大喜びする新井の絵が映ったときにも、まあシラケ鳥も飛ばなかった。むしろおいおいええ加減にせいとしか思えなかったのである。

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本当に、ジャイアンツが真に優勝に値するチームだったら、今日こそ惨殺されていただろう。満塁策にしてから横川凱にタイムリーを打たれたり、前進守備から矢野がやらかしたりして追加点を与えていたら、普通は流れは来ないし、勝てるわけもない。

　ちょっと一息

まあ敢えて前向きに書くとしたら、今日のヒーローは小園でも末包でもなく、秋山だ。秋山の2本のタイムリーは、試合を動かすに値したのである。小園もうまく打ったが、あれは半分くらい浅野の草野球並みのエラーのおかげだ。末包も確かに必死に喰らいついて打ったのだが、インコースに投げてくれた船迫のおかげとも言える。

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そう、ジャイアンツの野球はいい加減がさつだった。本当にジャイアンツが強くてカープと覇権を争っていた時代にはありえないものだった。浅野もそうだが、オコエも大概酷かった。横川かのタイムリーで二塁から無理やり突っ込んでいなかったら、その直後の守備で、上本の打球をファンブルしなければ、こんなことにはならなかっただろう。要するに、ジャイアンツの派手な自滅なのである。

　ちょっと一息

だから、カープ起死回生、これから反撃がーなんて言うのは。ちゃんちゃらおかしい。今日など悪いがカープは何もしていない。本当に、浅野とオコエとケラーと高梨が叩き起こして支えてくれたようなものである。そこから反撃にと言いたいが、失ったものが大きすぎてあまりにも遅いのだ。

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だから、本気でまだ戦えると言うんだったら、もう今シーズン最後まで負けることなどあってはいけない。今日でわかったでしょ？今季のセントラルに真の勝者はいないってことが。そんな中9月4勝14敗というのは、恥というか、プロを名乗るに値しない成績なのだ。自分たちのraison d’êtreを認めてほしかったら、もはや負けることなど許されない。

　ちょっと一息

まあ、ひとつだけ潮目が変わったかもしれないと思ったプレイは、調整登板もなくぶっつけ本番で放り出された栗林が、中山礼都に対しいきなり3-0として、なんとか3-2まで戻した直後の中山のピッチャー返しが栗林のグラブに収まったことが。ただしそれが今後につながるかは、明日からのバンテリンドーム次第である。