勝たせる気ねえな、ハジメ。

今日をもって、新規加入またはトレードが可能な期間が終了となる。どのチームも積極的に動いている中、カープは、ついに一切の補強をしなかった。誠に遺憾である、という以上に、ありえんだろという思いがしてならない。

莫迦にでもわかりやすく説明すると、カープは今優勝を狙える地位にいる。しかし、優勝に向かってひた走るには明らかに戦力が足らない。具体的にいうと、長打力。マクブルームとデーヴィッドソンが当てにならない現在、それに変わりうる選手の補強は必須だったはずである。

確かに、外国人を引っ張ってくればよいというわけではないのは、どのチームも今季は外国人で苦労していることからも明白である。しかし、だからといって獲得しなきゃ当たりも外れもない。かのブラッドだって途中入団だし、キラやマクレーン、フィリップスのような例もある。まったく手を出さなかったのは、おかしい。

結局、ここにハジメの黒い思惑を感じ取らなければならないのだ。彼奴はカープを優勝させるつもりなどここれっぽっちもないのだ。奴にとってベストなシナリオは、このまま優勝争いから徐々に脱落し、Aクラス争いで引っ張って、最後４位になることである。アホなファンは喜んでお布施を落とすし、その一方で来季年俸は抑制できるし、一石二鳥なのだ。

それなのに、バカープファンはもちろん、善意のファンもハジメを見る目は甘い。だからあの莫迦はやりたい放題なのである。本当に早くくたばってほしいが、そうなったところで今度は劣化版独裁者が出てくるのは独裁国家分析のイロハのイである。要するに、一族ごと誅滅しなきりゃいけないのだろう。しかし、それは中村主水やデューク東郷でもいなけりゃ無理な話だ。

だったら、我々が溜飲を下げることができるのはただひとつ、カープが勝ち続けて優勝そして日本一になることだが、まあなんせ指揮官の柔弱なキツネザルはハジメの忠実な手下だから、期待できそうにない。彼奴は前任者と違って少しはものがわかるのかと思っていたが、なんのことはない、全然変わらない。

マクブルームの超絶不振、西川の故障を受けて、末包、田村、奨成とパワー系の選手をアリバイ作りのように上げてきてはいるものの、なぜか旬のうちに起用しない。田村なぞ数打席でファームに逆戻りである。非力なチビには何試合もチャンスを与えるのに、おかしい。それをおかしいと思わないバカープファンもまたおかしい。

明日からはベイスターズ戦。きっと番長を筆頭にハマスタの恨みとばかりに手ぐすね引いて待っているはずだ。なんせ明日の対決は九里亜蓮対今永昇太。九里のベイスターズ防御率が７点台なのに対し、カープは今永からまだ得点を上げていないから、どうやって勝つつもりなんやと新井を詰問したいところである。

まあ、ベースは昨日のオーダーになるだろうから、末包と奨成には思い切って振りに行けと言うまでだが、もうひとつ言うなら４番上本はNGだ。こんな野球を舐めたようなオーダーがそうそううまくいくわけもない。思いっきりスウィングしては尻餅をつき、格好つけてバット投げた打球が外野の定位置よりも前という非力なチビを処遇する必要もないし、してはいけない。

うるさいようだが、勝ちたければパワー系のオーダーでいかねばならない。力のあるボールに対応できないチビはいらない。今後も一軍で試されるべきは、貴浩、田村、二俣などの強く振れる選手だ。何度もいう。非力なチビはいらない。

だいいち、チビがこつこつ当てるだけの野球なんて、エンタメ的には面白くもなんともない。だから市民球場のお客さんが思ったように増えないのだ。だいたい、上本４番なんて試合、見ていて楽しいかい？まだそれなら末包か奨成のほうがロマンがあるよ。確率はともかくとして。