昨日のカープレジェンドゲーム、とりあえずテレビで全部見た。何なら録画もしてある。それなりに資料的価値はあると思って見ていた、しかし、見た感想としては、やはり見世物としては辛いなというものである。別に出ていたレジェンドを悪く言うわけではない。野球というのは生涯スポーツではあり得ないんだなという厳然たる事実を突きつけられたといえばいいか。
それと、レジェンドたちの「老い」である。これはやむを得まい。ホプキンス82歳、安仁屋宗八81歳、外木場義郎80歳、山本浩二79歳を筆頭に、池谷公二郎、佐伯和司、金城基泰と後期高齢者が並ぶのである。大野豊、達川光男にして70歳。確かに彼らが動いている姿を見せることに意義はないとはいわないが、なんか見ていて痛々しさばかり感じたのである。
もちろん彼らは顔見せだけではあって、それは適切な措置だろうが、問題はその下の世代が非常に手薄であることだろう。カープOB会主催だから他球団の禄を現在食んでいるOBは出しづらいという限界があるのかもしれない。しかし、そこを打破するだけの知恵があってもよかったのではないか。そもそもジャイアンツOBを出すなんて大義名分もなく、興醒めこの上ない。
加えて、広テレの演出がヘタクソなことが輪をかけた。つまらない趣向が多すぎたのである。それに、意図的に笑わせようとする作為が非常につまらなかった。枝雀師匠ではないが、緊張から緩和が生じるときに自然と笑いは生まれるものだ。黒田博樹と前田智徳の勝負で、前田の打球を廣瀬純が空気を読まずにナイスキャッチした後の前田の悔しがりようは、自然と笑いが生ずるところである。しかし、そのほかはさあ笑え、さあ笑えという演出ばっかりで、非常につまらない。
なので、非常に間延び感だけが感じられた。緊張と緩和理論から言えば、緩和ばかりなのである。その中に、70歳で100km投じる大野豊の姿や、変わらぬバットコントロールを見せた前田智徳や、相変わらすの強健を魅せた緒方孝市の姿には自然と拍手が湧くのだが、なんかあーすごいねーという程度のものしか感じられなかったのが残念なのである。
思えば、初優勝から50年ということは、当たり前だがその時から50歳年を取っていると言うことである。すでに三村敏之、衣笠祥雄、リッチ・シェーンブルーム、水谷実雄、山本一義、古葉竹識が鬼籍に入り、残るメンバーも後期高齢者ばかりである。さらに、その後の黄金時代を形作ったメンバーを見ても、ヘンリー・ギャレット、北別府学、津田恒実はもういない。いかにカープの黄金時代が短く、かつ内部から蹂躙されたことかの証左といわざるを得ない。
そうなった原因は、やはりすべて松田元である。ただ無為に流れた「失われた二十余年」がカープを壊したということなのだ。さらに、ハジメのカープ弱体化計画とカープファン愚民化計画は着々と進んでいる。この度のレジェンドゲームが示した光景が、なんとなくカープ衰退への晩夏のように思えたのは、私だけだろか。
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