朝の天気予報を見た段階では、雨の降り具合によってはできるかなと思っていた。しかし、蓋を開けてみたら本降りの雨。これではさしもの強欲ハジメも早々に中止にせざるを得なかったようだ。これでスワローズ戦は4試合目の中止。これが9月の日程と結果をどう左右するかは、わからない。
そんな夜、録画していた大相撲でも見ながらゆっくり過ごそうかと思うところだが、月曜日くらいから右肩が痛みだした。まあ肩関節周囲炎、いわゆる「五十肩」だと思うのだが、おかげで机の前に座ってなにかするのが辛い。やりたいことはあるのだが、どうもやる気になれない。困ったものだ。
天気予報によると明日は試合はできそうだ。予告先発は大瀬良大地対小川泰弘。間違いなくカープ打線がライアン君を打てるかどうかにかかってくる。神宮ではうまくいかなかったのを、ホームでとらえられるかどうかだ。
結論から言うと、ファビモン次第だと思う。両者ともよく打っているのはどちらかといえば緩い球。これが日本野球への対応の成果なのか、そもそもそういうバッターなのかはわからない。ただ、ライアン君には合いそうな気がする。問題は、この2人にどう繋ぐかだろう。
そうなると、やはり「佐々木問題」がでてくる。今の佐々木は積極的に起用すべきだが、どこを守らせるか。とはいっても最適解は決まっているのだが、それに新井が目を背けるからおかしなことになるのだ。まあ、「佐々木問題」ではなく、実は「矢野問題」なのだが。
しかし、カープファンの矢野への信仰の強さには驚かされる。確かに矢野の守りは良いかもしれないが、矢野のところに打球、しかも難しい打球が飛ばないと活きないという当たり前の事実を分かっていただけないのである。何か矢野はスーパーマンで、どこに飛んだどんな球でもアウトにできるかと思っているようだ。
それならばまだ救われるが、矢野を美化したいがゆえに小園のディフェンス力を過小評価するから困ったものだ。仕方ないか。ハジメ神権帝国の教義に忠実なだけなのだから。まあ何を信じようと勝手だといえば勝手だが。
しかし、今の矢野は致命的に打てないことをみんな看過している。なぜ矢野が昨年ベースと比べても打てなくなったか。もちろん、相手に対応されたからである。球の力に覚えのあるピッチャーなら、ストレートどすんで終わりなのだ。仮に投げ間違っても、スタンドインとなる可能性は極めて低いしね。
要するに、矢野のオフェンス上の弱点は、相手にプレッシャーがかからないことなのだ。そりゃどんなに非力でも4割近く打てれば別だ。しかし、そうではないし、ましてや現状は厳しい。それは打順が8番だからと言っても正当化されないのだ。つい先日、7番だったモンテロが連続申告敬遠されたことがあったが、中軸で作ったチャンスが下位に回ることは、結構あるのだ。
それと、申し訳ないが「ショートは守備力」という発想は、もう古い。何度もいうがそれは昭和40年代の野球だ。現代野球では否定されているといって過言ではない。高橋慶彦、野村謙二郎という大型ショートストップを産んだチームが、そんなことを言ってはいけまい。
別に組織論や用兵論を語る気はないが、兵力の最大化を図るには、兵力を適材適所に配置しなければならないだろう。そして、野球というゲームの組織目標は、点をやらないことではなく点を取ることである。余分な点をやらないというのは、点が取れるチームが安定して勝つためのお作法なのだ。
どうも一部カープファンには、「守りの野球」こそが素晴らしい野球であるという幻想があり、それを全カープファンに強制するがごときである。いや、新井はそういう野球をはっきりと志向している。しかし、この野球の最大にして致命的な欠陥は、エンタメとしてつまらないことだ。昨日の試合もかなり空席が目立ち、観客数も25000人を割った。そりゃそうだ。今のカープを見ても、何のカタルシスもないもんね。
そう思うと、もはやカープファンであることは一種のカルトなのか。私も実はその中のセクトに過ぎないのか。そう思うと、何とも寂しい。今は小降りになった雨音が、やけに沁みる。






コメント
先日、パシフィックを戦力外もしくは戦力外相当の選手がセントラルに移籍してくれば、途端に打撃成績が向上するという話題を挙げた。上林誠知と茂木栄五郎だが、実は他にも2名、パシフィック在籍時は低迷していた打撃成績が、一気に向上した選手が2名いる。甲斐拓也と若林楽人だ。
規定打席に達している打者の中で、OPS20位までに上記4名が入っているのだから、セントラルの投手は舐められたもんだ。何度も言うが、これのどこが「投高打低」なんだ???
逆にセントラルからパシフィックに移籍した西川龍馬は、移籍1年目の昨年、過去最低の成績に終わっている。
ここ4年、交流戦でセパの勝敗が拮抗していることで、実力差はなくなったと単純に考えている人が多いが、だったら上記5名が残した成績の説明がつかない。
ちなみに2024年度NPB投手のストレート平均球速は146.8km/h、MLBは153.0km/hである。
秋山翔吾と筒香嘉智がMLBで全く通用しなかったのは「高速スピードについていけなかった」この一言に尽きる。
NPBからMLBへ移籍した野手で、成功していると言えるのはイチローと大谷翔平だけ。健闘している野手は、松井秀喜・青木宣親・鈴木誠也くらいで、その他トライした野手は全滅と言っても過言ではない。
何だかんだ言っても、野球の醍醐味は、高い次元で投打ともに高速スピード対決に勝つことであり、難易度が低いリーグで緩い球をホームランにしたからといって、満足できるわけではない。
「プロフェッショナル」とは、高い専門性や技術を持ち、その分野での知識や経験を活かして成果を出す人のことを指す。また、安定したパフォーマンスを提供できることも重要な要素。この定義からかけ離れているのが現在のNPBでしょ。
「退屈な試合」「盛り上がりに欠ける試合」「単調な試合」連発ではねえ。こういうレベルが落ちたプロ野球を観客が鋭く察知し、エキサイティングな試合が皆無なんだから、観客減は当然の結果なんじゃない?