「つば九郎」、夜空に飛んで帰らず。

スポーツ

スワローズ球団発表のとおり、スワローズのマスコット「つば九郎」の担当者が亡くなられた。今月に入り病気療養中とのことであったが、また復活するものだとばかり思っていた。衷心よりお悔やみ申し上げたい。

つば九郎が他のマスコットと違ったのは、なんと言ってもフリップ芸という形でVERBAL Communicationをはじめたことだ。ドアラやトラッキーのように主張するマスコットはいたが、つば九郎はその先を行った。そして優しくも少し腹黒いコメントも含めて、他球団のファンにも愛されていたのである。

しかし、だからこそ「中の人」の替えが利かないというディレンマとなったのだろう。他のマスコット、それこそスライリーでもそうだが、あるパターンの動きを覚えておけば複数で当たることができるし、人の入れ替えも機動的にできるのだろうが。

それでも、ある程度次の「中の人」を育ててという形はできたはずだから、今回はよほど急なことだったのだろう。あるいはずっと体の痛みに耐えて「つば九郎」を勤められていたのか。部外者には分かりようもない。

これで、しばらく「つば九郎」は休演になるらしい。動き自体は難しくないが、あの「畜ペン」を引き継ぐのは難しい。すぐに出てきたら、どうしてもなんか先代とは違うと思われるだろう。少し冷却期間を置いたほうがいいのかもしれない。それでも難しいだろうけれども。

いや、私はスワローズ戦中継を見る限りでしか接していないのだが、「つば九郎」には、サイレント映画時代のコメディ、例えば初期のCharlieのような味があると思う。しかもドアラやスライリーが動きの芸とするなら、つば九郎はいわば動かない芸だ。それがかえって継承が難しい点なのかもしれない。

スワローズ球団が、「つば九郎」という存在をどう継承していくのかは分からないし、部外者の口出しできるところではない。しかし、マスコット界に異彩を放つ存在がいたことだけは、カープファンの端くれからも記憶しておきたいと思う。ほんとうに、おつかれさまでした。

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