なんやかんや言って、今年のドラフト会議、1巡目入札から育成最後の指名まで見てしまった。カープについての感想は、標題のとおりである。夢もなく、ロマンもなく、野心も感じられなかった。なんといっても、支配下5人というのは些か少ない。要するに、今のカープは変化を起こす気などないということである。それに思いが至った瞬間、私の気持ちは萎えてしまった。
確かに、右の主砲タイプは獲得した。それにしても、結局上位はピッチャーである。まあうまく立ち回ったねとは思うが、これで来年は嵐を起こしてやるというところがまったく見えない。要するに、「投手を中心に守り勝つ野球」という、今年否定されたものからまだ自由でないのだろう。なんせ今年の成績が成績だから何か動いてくると思うこと自体甘いのだろう。カープにとって顧客満足というものはまったく考慮されず、ただハジメの個人的な趣味だけが優先するのである。
そんなこと最初から分かっていただのが、今年は何かあるかと思った私が甘かったのだろう。もう私もこのチームとの向き合い方を変えるときが来たようだ。あれだけの恥ずかしい惨敗を喫しておきながら、何も変わらない、変わろうとしないということが、このチームの首魁が我々に突きつけている答えであるに違いない。そう思うと、この結果に対する思いはぐっと呑み込むことができた。
前置きがずいぶん長くなったが、獲得した選手に罪はないということで、今年も書いてみる。方針は、昨年と同じである。
1巡目指名 佐々木 泰(ささき たい) 内野手 県立岐阜商業高校→青山学院大学 右・右 177cm 77kg
◎ 長距離が期待できるスラッガー。キャプテンシーと三塁守備も◎
△ それにしても大学1年春がベストというのは?
2巡目指名 佐藤 柳之介(さとう りゅうのすけ) 投手 東陵高校→富士大学 左・左 179cm 83kg
◎ 三振が取れるサウスポー。即戦力期待。
△ いきなり先発ローテでというのは難しいかもしれない。
3巡目指名 岡本 駿(おかもと しゅん) 投手 徳島城南高校→甲南大学 右・左 185cm82kg
◎ 長身から投げ下ろす本格派。変化球も器用に操る。
△ 即戦力と言うより素材型。育成を誤ると・・・
4巡目指名 渡邊 悠斗(わたなべ ゆうと) 捕手/内野手 堀越高校→富士大学 右・右 181cm97kg
◎ 大学球界を代表する右のスラッガー。強肩捕手でもある。
△ 三塁挑戦中でもあるようだが、ひとつ間違うと・・・
5巡目指名 菊地 ハルン(きくち はるん) 投手 千葉学芸高校 右・右 200cm103kg
◎ その体格がそのままストロングポイント。
△ 実績は少なく、課題も多い。育てきれるか?
育成1巡目指名 小船 翼(こふね つばさ) 投手 知徳高校 右・右 197cm108kg
◎ これまた体格がそのままストロングポイント。
育成2巡目指名 竹下 海斗(たけした かいと) 投手/外野手 敦賀気比高校(甲) 左・左 180cm75kg
◎ 投手としてより三拍子揃った攻守が魅力。
育成3巡名指名 安竹 俊喜(やすたけ としき) 捕手 静岡高校(甲)→静岡大学 右・右 178cm85kg
◎ 強肩の守備型捕手。打撃もパンチ力あり。
まあ、その「答え合わせ」は、来年の今頃、いや数年後になって現れる。今日はそれだけ書き残しておくこととしよう。
人気ブログランキング広島東洋カープランキングサンフレッチェ広島ランキングにほんブログ村にほんブログ村
コメント
カープは可もなく不可もなし、といった特筆すべきものがない平凡なドラフトだったか?
さっそく、2024ドラフト各球団の評価・採点が出ている。ドラゴンズの評価がSで最も高い。カープは評価Dで下から3番目くらい。まあ、誰一人1軍の舞台に立っていない時点で、評価や採点といってもねえ・・・
個人の感想として、ドラフトでは怪物級や超大物が年々減っており、取り分け打者のレベルが全体的に落ちている。その原因として・・・
1.NPBからメジャー移籍で通用するプレイヤーは9割が投手で、言っちゃー何だけど、今永レベルで5年116億円の契約を勝ち取れるのだから。
通算成績46勝65敗・防御率3.62というNPBでも微妙な立ち位置のドラゴンズ小笠原慎之介でさえ、5年70~100億円の契約を結ぶだろう、と。そりゃ、小笠原ごときでそんだけ貰えるなら、我も我もとメジャーを目指す投手が続出するのは想像に難くない。打者稼業をやるより投手のほうが手っ取り早く高額年俸を得ることが出来、ポテンシャルが高いプレイヤーは投手に集中し、自動的に打者稼業のレベルが落ちているのでは?そのうち、ハイレベルの投手はゴッソリとメジャーに行き、NPBの空洞化は進むだろうな。
2.そもそも今時、身体能力が高い小学生はサッカー部に入り、サッカー部受け入れ拒否され身体能力が劣る子が仕方なく野球をやる構図ができてから、もう30年以上経つ。しかも、サッカーはボール1つあればどこでも出来るが、野球は道具とユニフォーム&広い練習場所を揃えなきゃならないのでカネがかかる。野球の練習は小学生でも昭和的手法を引きずりオモロナイ。などの理由で野球人口は激減している。地方都市の中高では、地域合同で何とか成立させているチームばっかりで、野球部消滅の危機は目前。
カープがどうたら言う前に、裾野が狭まっている日本の野球に未来はない。