私には今日の結果は見えてたよ。

申し訳ないが、今日の結果は必然である。偶然の産物でも悲劇でもなんでもない。それこそ何度も持ち出して恐縮だが、親愛なるKarlが云った「二度目はみすぼらしい笑劇として」と例えるべきなのである。もちろん2度どころかさんざんやり尽くしてきたことではあるが。

　ちょっと一息

ただ、絶対勝てなかったかと言うと、そうでもない。今日の敗因を端的に言うと、新井のミスだ。大小色々あるけれども、一番大きかったのは森翔平を代えたことだ。次に、スターター。これだけやらかしたら、まあいい結果が出ないことは、請け合う。

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はっきり言って、4連敗の後に6連敗と性懲りもなく負ける時は、普通の手をいくらやってもうまくいかない。いかないから連敗するのである。それが証拠に、そういう連敗を脱出するときの白星は、なんでそんなん早くできへんのんと言いたくなるほどの完璧な白星なのである。そうでもしないと、負の流れは止まらないのだ。

　ちょっと一息

なぜ森を代えるべきでなかったか。この連敗中、投手陣は全員負の流れを持ってしまっている。それがないのは九里とハーンだが、一軍にいない。その中で森は数少ないそれがない投手なのである。しかも6回無失点という完璧な内容だったら、腹くくって使えばよかったのてある。

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確かに、平時なら島内への継投といえのは正着手である。しかし、今は非常時である。に平時の運用をしてはいけないというのは、兵法の鉄則だ。だから崩れたのだ。まだ腹くくって遠藤を投げさせたほうがよかったかもしれない。新井にはできまいが。

　ちょっと一息

スターターに関して言えば、まだ腹を括ってよく考えたと言いたいところだが、やっぱり頓珍漢だ。4番野間もどうかと思うが、いちばんいけなかったのは矢野6番だろう。新井はなぜか彼を打順でも処遇するが、6番はポイントゲッターポジションである。ここまでうまくいったのはチームに勢いがあったから。今それをやるとただのミスキャストなのである。

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カープは「失われた二十余年」を経験しているにも関わらず、どうも多くのカープファンは「弱い」というものを知らないようだ。なぜ組織としてそのような状況となるか。理由は2つあって、ひとつは結果を出しても処遇されないこと、もうひとつは悪い結果が続いても甘やかされることである。

　ちょっと一息

前者はご理解いただけるだろう。人間は易きに流れる生き物である。必死のパッチでチームを勝たせても、成果で報われなかったら何やねんと思う。ぬるま湯で適当にやるか、そもそもチームを出ていく。後者について言えば、不出来な結果を、そしてチームの低迷を叱ってくれる人がいないと、敗北に対する免疫ができてしまうのだ。

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カープの場合、この両者をよく心得てチームを変えないようにしている悪魔が他ならぬ松田元である。これについては説明不要だろう。それを打破するためには、やはりファンが声を上げなければなるまいが、それだって「こういうときこそ温かく応援しよう」といういかにももっともらしい言葉が出てくる。しかし、前述のとおり誤りだ。

　ちょっと一息

もっともっともらしい言い草に、「選手は一生懸命やっている」というのがある。しかし、これも誤り。彼らはプロフェッショナルとして興行やっているのだ。いわばファンを結果も含めて楽しませる義務があると言ってよい。一生懸命さは、二の次三の次である。それにね、何度も言うけど鉛の芯の硬い球が150キロで飛んでくるいわば戦場で仕事してるんだから、一生懸命やってることはわかってるから。それはともかく結果出してねという話なんであって。

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ずいぶん長くなったが、要するに明日も厳しいというだけだ。ただし、明日の予告先発は常廣羽也斗。負のベクトルに染まっていないのが救いだ。それにしても、かなり厳しい試合になることは間違いないが。ノーヒットノーランやるくらいの覚悟で挑んでほしいと思う。やっても勝てなかったりして。