もうええわ、新井さんよ。

この敗北がどうこう言う気すら、もうなくなった。正直に言うと、今シーズンカープがどうなろうがどうでもええわと思うに至っている。諦めというより、やっぱりこれがカープなんだろうなというほかないのだ。そして、そう思わせるに至った主犯が、他ならぬ新井だということも。

試合の結果については、九里が性懲りもなく打たれてはいけないところで不注意な失投をしたこと、その直後1点返してからのノーアウト2塁で性懲りもなくバントさせたこと、そして矢野の打球が松葉のグラブに入ってしまったことで、もう仕方ないと思っている。これが新井野球の限界と思うほかない。それだけなら、ここまでの絶望感は感じなかっただろう。

おそらく狂信的バカープファン以外は論点にすると思うが、やはり8回表、ワンアウトから秋山が死球で出た直後、奨成に代打田中。これで私は何か心のなかでガラガラガラと崩れるものを感じた。そりゃ奨成が松山を簡単に打てるとは思わないから代打という選択肢はありだが、よりによって田中である。あり得ない。愚策という言葉すら使うに値しない大失着手だ。

はっきり言う。今の田中に何ができる。チームの足引っ張るだけではないか。

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どうも最近、在広プレス界隈から「優勝を知るヴェテランの存在感」なるものを得々と説く言説が見られる。はっきり言えば、田中やら松山やらが夏場にチームの足を引っ張っていることが明々白々になってから顕著だ。実に分かりやすい。

それをわかったうえで考えると、この代打田中という策は、もはやチームを勝たせるためにベターな策を模索した結果でないことくらい、わかる。それをいかにも「カープらしい家族主義」の旗印のもと受け入れるか、王様は裸だと言うかなのだろう。私には、到底受け入れられない。

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思えば、5回表、スクイズもギャンブルスタートもうまくいかずに同点にできなかった直後、九里に代打を送って強く攻めた、その代打が上本である。私はこの時点で首をひねった。これまた明らかに夏場力が落ちている。高めのストレートに着払いかポップフライが関の山と思っていたら、案の定だった。

要するに、新井の言う「家族主義」というものは、やはり新井を筆頭とする家父長制的疑似ヒエラルキィにすぎないということだろう。だから新井の子分のような選手が優遇されるということにつながる。

ただでさえ、これからのペナントレースは苦しくなる。何が苦しいかといって、これからの敵はジャイアンツだけと思うのは甘い。敵は5球団すべてだ。なぜかって？これから残り4球団はジャイアンツを勝たせるために節目節目で平気で負けるよ。その典型が、夏場以降他球団の目に余るジャイアンツ戦無気力野球のオンパレードだった1996年である。逆に言えば、それを打ち破った1986年は内容以上に評価してよいのだ。

しかし、それもカープがそれを受け入れるが如き野球をやっていたら、説得力がなくなってしまう。なんかカープの方もジャイアンツの後塵を拝するのを良しと考えているような輩がいるからね、経営者サイドに。そう思うと、もうどうでもええわという言葉しか出ないのである。

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今日の結果を、新井がどう総括して何と語ったかは、これを書いている現在わからない。しかし、もしやる気があるんですというなら、それなりの手は打とうよと言いたい。今やるべきことは、聖域なき選手起用だろう。今のカープには、何故かアンタッチャブルゾーンが多すぎる。

幸か不幸か、明日はもう中止が決まっている。極めて強い台風が接近中でしかも最も接近する時間帯にあたるというから当然なのだが、明日しっかりやるべきことは、これから戦える選手とそうでない選手を振り分けることだろう。もう田中と上本はいいんじゃないか。ポストシーズン要員になるべく必死に鍛えてもらうべきだと思う。