暑い、それにしても暑い。暦は霜月というのに、本当に昼の暑さはたまらない。しかも夜はそれ相応に冷えるから、余計に辛い。
今日は、故あって宮島のパワースポット巡りをしてきた。もちろん和装だったのだが、これが暑くてたまらなかった。気温が上がるのを見越して長襦袢を敬遠し麻の半襦袢を着て、もちろん着物は単衣。羽織は薄い陣羽織にしたのだが、それでも暑い。半襦袢は汗びっしょりになってしまった。
現代日本における和装の一番の敵は温暖化である。昔は単衣は6月と9月に着るもので、10月になったら袷にするのがルールだったようだが、今そんなことしたら暑くてかなわない。事実、冬場でも単衣で充分なくらいだし、私も着ている。正直なところ、新しく仕立てるなら単衣で充分ではないかと思う。天皇陛下の前やお茶席に呼ばれない限りは。
それに、着物はシルクがいちばんなのであるが、やはりこれからのことを考えたら洗える着物のほうが何かと使いやすいと思う。洗えてかつファッショナブルな着物が増えると、和装活動も楽になるし、何よりこれまで無縁だった人がとっつきやすくなるだろうと思うのであるが。そういう野心的な作品も増えてはいるようである。
話は変わるが、やはり行楽シーズンに観光地に行くことはこれからはイケてない所業になるということは10月の京都で実感したのだが、今日の宮島もまたそのとおりだった。土産物屋や飲食店はまさに人、人、人。大聖院を巡ったあとは参道の土産物屋もほとんどスルーしてそうそうに帰った。なんせ厳島神社に御参りするだけのために長蛇の列を耐えなければならないのだ。人混みが苦手な私には、かなり辛い所業だ。
こういうときになにか買って帰るには、断然そこでしか買えないものをチョイスするしかないのだが、宮島というところは意外とそれがない。京都だったら何はおいてもこれは外せないというものがあるが、宮島に行って意地でもこれをというものはないのではないか。ただ、もみじまんじゅうはそこにしかない味があるので、探してみるのも一興だろう。
ところで、最後に告知を。かつては弊ブログのオフ会を大々的に行っていたが、コロナ禍のためなかなか人を集めづらい状況になっていた。しかし、今年こそは何としてもやりたい。そこで、久しぶりにオフ会兼大忘年会「師走のバカ騒ぎ」とでも銘打ってやってみたいと思う。
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コメント
確かに、普段着慣れない和装はしんどい。
和装は雅楽定期公演の年1回だけ。最初は何も分からず襦袢を左前にしていると、あんたは今から棺桶に入るのかい、と失笑されてしまった。
雅楽で基本的な和装は直垂だけど、演目によって襲(かさね)装束になることもままある。下半身が差貫(袴)、上半身には袍、裲襠を重ね、さらに面・兜・冠等かぶり物や舞具を装着すると、その重量感で演奏する前に卒倒しそうになる。定期公演が9月下旬なので、全身から汗が噴き出す。
で、今年の定期公演中に、突如パニック障害を発症し、心臓発作のような症状だったので救急搬送された。1週間連続で心電図の機器を装着しモニターを見ていたが異常なし。心臓じゃなく心の病だと思われる、という医師の指摘で精神科を受診するとPTSDだった。
やはり十数年前、イスラエル転勤中にハマースからの砲撃で、住民が爆死した生々しい様子を間近で見てしまったことが、無意識のうちにトラウマになっていったようだ。見た目より重症のようで、電車バス飛行機等乗り物に乗ると発作が起こるので、本業は12月一杯で正規社員を引退することになった(非常勤でオンライン業務は行う)。
ちなみに、イスラエルやお隣のヨルダンに関連会社があり、転勤やら出張があり、一般的な方よりは中東情勢に精通しているかもしれない。
今、何やらハマース率いるパレスチナに肩入れするメディアが大半だが、ハマースの幹部はカタールの豪邸から高みの見物で、ガザの下っ端に戦死を強要している。しかも、ハマース劇団が死亡負傷した住民を演じている(実際は死亡も負傷もしていない)場面をカメラに収めメデイアに垂れ流しているケースもある。そのメディアは言うまでもなくカタールのアルジャリーラで、ハマースの応援団でもある。もちろん死亡負傷した人がいるのも事実だが、フェイクも相当数ある。そういった偏向報道を見て、パレスチナの方可哀想とか言う人は、悠々自適にカタールの豪邸で過ごすハマースの幹部を訪ねてみればいい。
また、イスラエルも一枚岩ではなく、ユダヤ原理主義の過激派は、シオニストは似非ユダヤなので、イスラエルから出て行けとパレスチナ擁護に回る勢力が一定数存在する。元々ハマースは、パレスチナ解放機構(PLO)に対抗するためにイスラエルが創設した武装組織という複雑な側面がある。敵の敵は味方という単純な仕組みではなく、昨日まで味方だった者が今日は敵になっているかもしれない、という不安定さが中東諸国の悩ましいところである。
どっちにしても、イスラエルvsパレスチナが、イスラエル英米連合vsパレスチナ・イラン中露連合に拡大していけば、来年の今頃はプロ野球どころではなくなる。