チャート式クライマックスシリーズ突破法(理論編)

遅くとも来週の今頃になれば、ファーストステージの結果は出ているのである。要するに次なる戦いはすぐそこまで迫っている。戦う以上は、負けるなどという選択肢はありえないのであって、どうすれば勝てるかということを真剣に考えねばならない。それを至極真面目に考察しようというのが本稿の趣旨である。

結論から言う。

短期決戦は、オフェンスで押しまくれるチームが勝つ。投手力は、おまけだ。況んや今のセントラルをや。

すでに頭の弱いファンは、東や今永、勝ち抜けたとして村上や大竹との対決を想定して、打てないことを前提で物事を考えているようだが、もちろん誤りだ。ペナントレースと勝負がかりの短期決戦とでは、かかるプレッシャーが違うのだ。現に、さる10月4日のベイスターズを見ればよい。みんなガチガチで沈没したではないか。

それに、いくらピッチャーがいいといったって、古の杉浦忠や稲尾和久のような神がかりスーパーエースではない。先発したら中6日で100球程度で交代というレベルではないか。ならば、正面から攻略することを考えたほうがよい。できないとしたら、首脳陣の怠慢だ。

さらに、客観的事実として、投入する投手の駒数が多ければ多いほど、不出来な投手が含まれるというリスクも上がるのだ。継投を表芸として勝つチームは、得てして継投で沈没するものである。

もっと身も蓋もないことをいうと、ピッチャーはグラウンド上では王様であるがゆえに、攻められたらすぐには替えが効かない。しかし、オフェンスはすでにならある程度は交代させることができるし、そもそも9人(まあセントラルは事実上8人だけど)で攻撃するものだから、ひとりのせいで足が引っ張られるということはそうそうない(たまにあるけどね)。

こう考えるだけで、クライマックスシリーズ突破のためにという以前に、オフェンス重視の作戦が客観的に正しいという証明になる。何度も言うが、野球は点を取るスポーツであると公認野球規則でお墨付きを受けている以上、それに沿って行けば簡単に勝てるようにできているのだ。ならば、そうすれば良い。

これをカープに引き直せばどうなるかということについては、次回以降に回したい。

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