「代走羽月」と呼んだ夜に、カープの弱さが透けて見えた

スポーツ

今日の試合でいちばん笑ってしまったのは、グラウンド上のプレーではなく、8回裏に代走辰見が出た瞬間、実況アナが思わず「代走羽月」と禁句を口走ってしまった場面だ。語感が似ているとはいえ、よりによってカープ戦でその名前を出すとは、なかなかの勇気である。だが、その小さな諧謔を経てもなお、試合内容そのものは笑って済ませられるほど軽くはない。森下暢仁の孤軍奮闘がなければ、今日もまた無得点のまま沈んでいた可能性すらあるのだから。

 禁句「羽月」が飛び出した夜の諧謔

今日の試合で最も印象に残った“ハイライト”は、グラウンド上ではない。 8回裏、代走辰見鴻之介が出た場面で、実況アナが思わず「代走羽月が」と口走ってしまったことだ。語感が似ているとはいえ、2月1日のキャンプイン以降、カープ戦の中継では禁句とされてきた名前である。彼はきっと、しばらく中継から外されるだろう。思わず笑ってしまった。

 森下暢仁だけが大殊勲という現実

さて、グラウンドに目を移すと、今日の殊勲は森下暢仁ただ一人である。8回1失点、序盤3回パーフェクトという投球内容もさることながら、自らのバットで先制タイムリーを放ったことが大きい。あの1点がなければ、その後の5点も生まれなかったかもしれない。なにせ24イニング連続無得点で6連敗していたチームなのだから。本当に森下様々である。

 才木の不出来に助けられたオフェンス

オフェンスは、まだ褒めない。この程度では褒められない。今日は才木浩人が極めて不出来だったことを割り引く必要がある。まともなチームなら2回までに引きずり下ろしていたはずだ。その意味では、今日の得点はまぐれと言われても仕方がない。明日、大竹耕太郎を打ち込み、さらに明後日の先発からも得点を重ねて初めて評価できる。

 佐々木泰にわずかな兆しが見えた

ただ、佐々木泰は少しだけ褒めてもよいだろう。2打席目の本塁打は、彼に求めている打球そのものだし、打球の強さが戻ってきた気配がある。ここまで試行錯誤というより遠回りしてきたと言うべきだし、打撃コーチは何を教えているのかと思う。ただ、江藤智や町田公二郎のように、きっかけを掴んで一気に伸びる例もある。まずは明日に期待したい。

 応援団の迷走とファンの熱量不足

ところで、最近私も散々揶揄している応援団だが、今日は1回裏、名原典彦の打席からチャンステーマを流して選手を「鼓舞」していたらしい。しかし、そんなものは屁の突っ張りにもならない。試行錯誤しているのは分かるが、筋が悪い。チャンテを鳴らしたところで、ファンの応援に熱がなければ圧力にはならない。

今日のアナウンサーは全席完売を盛んに強調していたが、申し訳ないが熱量が足らない。応援の熱量はタイガースファンに負けていた。仕方がない。エトミデート疑獄も清算できず、補強にも動かないチームを誰が熱心に推そうと思うものか。弱さを受け入れて傷をなめ合うような応援は、邪道だ。

 斉藤優汰という“構造的欠陥”の象徴

明日の予告先発は斉藤優汰。非常に興味深い。5回1失点の斉藤ペースに持ち込むのか、怪投を見せるのか。スタミナはあるが球数が多すぎる。ブルペンで何百球投げ込めようが、鉄火場のグラウンドでは別問題だ。だから5回が精一杯なのだろう。ここから一皮むけなければ、永遠に中途半端で終わる。

聞くところによると、2022年ドラフトではスカウトは森下翔太1位で固まっていたのに、松田元がしゃしゃり出て斉藤優汰にすり替えたらしい。スカウト部長の田村恵が松田元の腰巾着であることを思えば、さもありなん。斉藤優汰が悪いのではない。彼がカープの構造的欠陥の象徴になってしまっているのだ。

 明日への期待は“爪の先ほどもない”

だから斉藤優汰よ、悔しかったら明日森下翔太を──いや、タイガースのクリーンアップを完璧に抑えてみろ。そうすれば少しは呪縛から解けるかもしれない。そして今の地位に安住せず、完投能力を身につけ、せめて安定したクオリティスタートを刻めるようになってみろ。まあ、期待は爪の先ほどもしていないが。

 まぐれ勝ちの罠と連勝の必要性

話を戻すと、今日はまぐれで勝てただけだと思わねばならない。今のカープは正味弱い。弱いチームが陥る罠は、ひとつ勝っては連敗の繰り返しである。それを打破するには連勝が必要だ。佐々木泰がお立ち台で「Aクラスを狙う」と言ったのならなおさらだ。

 エトミデート疑獄を清算しない限り勝利はない

そのためには、まずエトミデート疑獄を清算しなければならない。「グラウンドに立つ選手は連座していない」と胸を張って言える状態にならない限り、野球の神も勝負の神も微笑まないだろう。だから明日も期待せずに見ることとする。というより、どこに期待すべき要素があるものか。

結局のところ、今日の勝利はただの偶然にすぎない。構造的な弱さを抱えたままでは、どれほど一時的に笑えても、未来は決して変わらない。

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コメント

  1. アングリーレッド より:

    「代走、羽月」は、これ以上ない痛烈なハジメへの皮肉?ですね(笑)
    アナウンサーがハジメの逆鱗に触れてなければいいですが(汗)

    今日の(カープの)森下の活躍は、彼のルーキーイヤーの輝きを思い出しました。
    これをきっかけに調子を取り戻せば良いのですが・・・
    やっぱり違反タバコ問題の清算しかカープの再生への道はないですよね。
    なあ絶体絶命のハジメさんよ。

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