疲労と虚無感の中で迎えた早朝、ドラフト会議を目前に控えたカープの迷走劇に冷ややかな視線を向けざるを得ない。事前指名公表の撤回というドタバタ劇の裏に透けるのは、エトミデート疑獄によってアマ球界から冷遇される危機感と、謀略戦の初歩すら理解していなかった前近代的な愚かさだ。
スカウト人事の私物化、そして森下翔太から斉藤優汰への差し替えに見る素人オーナーたる松田元の編成介入という決定的なガバナンス崩壊。ドラフトを壮大なシミュレーションゲームではなく一族の道楽に変えてしまった暗黒構造を切り裂きつつ、小園海斗の米挑戦報道に潜む「不祥事塗れの泥船からの脱出シナリオ」を冷酷に紐解く。
【シミュレーションの敗北】指名公表撤回とアマ球界からの冷酷な視線
連日の疲労と虚無感に苛まれ、早朝の更新を余儀なくされた。三連休の初日に爽やかな朝活を決め込むつもりなど毛頭ない。限界に達した我が身に深い溜息をつくのが精一杯だ。本来であれば、わざわざ不快な話題に触れたくはないのだが、カープを取り巻く滑稽な愚行の数々が筆を執らせるのだから仕方がない。
再来週には早くもドラフト会議が控えている。しかし、現状のカープにおいてドラフトの立ち回りや指名候補の分析など、真面目に論じる気すら失せる。組織の根底を揺るがすエトミデート疑獄が重い暗雲として立ち込めているからだ。補強ポイントは「すべてのポジション」であり、ドラフトで何人の交渉権を獲得しようが焼け石に水に過ぎない。それ以前の問題として、不祥事に対するあまりにも不誠実かつ隠蔽体質な対応によって、球団はアマチュア球界から完全に冷ややかな視線を向けられている。指名したところで、果たして彼らが喜んでこの球団に入ってくれるのかという根本的な疑問すら残るのだ。この致命的な危機から目を背け、呑気に指名予想に興じている思考力の乏しいファン層の多さには、ただ呆れ果てるばかりである。
そうした中、今年はドラフト1巡目の事前入札予定者を公表しない方針が発表された。当然の帰結である。むしろ、これまで何年間も嬉々として指名予定者を事前公表してきた神経こそ理解に苦しむ。情報戦において百害あって一利なしの暴挙であり、他球団を牽制・威嚇するための高度な謀略として機能させるならまだしも、それを「入札予定者に対する誠意」などと前近代的な錯覚に浸っていた向きには驚かされる。正気の沙汰とは思えない。
ドラフト会議とは、高度なシミュレーションゲームであり、謀略戦の集大成である。球団同士の腹の探り合い、騙し合い、翻弄し合いこそがその神髄だ。「公表することが誠意」などというお目出たい精神論を振りかざしていれば、他球団に身ぐるみ剥がされてカモにされるのがオチである。事前公表に一体どのような実利が存在したのか、ぜひとも教えていただきたいものだ。
この決定を報じた記事の中には、「ドラフト当日まで熟考する方針」などと間抜けな解説を添えている媒体もあったが、最後の一人を指名し終えるまで熟慮を重ねるのはプロとして当然の義務である。逆に言えば、これまでのカープにおけるドラフト戦略がいかに雑で、安直に行われてきたかを自白しているようなものではないか。
【素人オーナーの暴走】編成介入とスカウト私物化がもたらす完全崩壊
事態の本質はきわめて明快である。カープのドラフトは、運命を左右する1巡目指名から最下位指名に至るまで、野球の素人である松田元の個人的な決裁を得なければ一切動けないという、不健全極まりない構造に縛られているのだ。現場のスカウトが血の滲むような思いで選手を観察している背後で、なぜ現場経験もない一族の独裁者が口を出さねばならないのか。この異常事態を「当然の日常」として受け入れているファン層の感覚も、甚だ理解しがたい。
そもそも、ドラフト会議当日に松田元が現場の指名テーブルにのうのうと居座り、大きな顔をしている光景自体、現代プロ野球のガバナンスとしては極めて異様であり、恥晒し以外の何物でもない。一体どこの先進的な球団が、オーナーを指名現場に直接同席させているというのか。現代のスポーツビジネスにおいて、オーナー層が現場の編成権に介入することはガバナンス上「あってはならない禁忌」である。それを「熱心なオーナー」などと珍重している姿勢からは、近代組織としての矜持など微塵も感じられない。
だからこそ、田村恵のような人物がスカウト部長という重責に就くという歪んだ人事が罷り通るのだ。スカウトに最も求められる資質は、選手の資質を見抜く眼力と、球界全体に及ぶ広範な人脈である。田村氏にそのような卓越したネットワークが存在するだろうか。樟南高校時代の極めて局所的なコネクション程度で、過酷なスカウト戦線を戦い抜けると考えているのだとすれば、お目出たいとしか言いようがない。
結局のところ、これもまた松田元の覚えが目めでたいイエスマンをお飾りとして配置しているに過ぎないのだ。現在はまだ現場の優秀なスカウト陣の努力によって持ち堪えているが、彼らが代替わりし組織が弱体化した時、カープの未来は完全に途絶える。まさに「松田元とともに滅びゆく球団」であることが、このスカウト人事ひとつをとっても明白だ。
過去に生じた「斉藤優汰の1巡目事前公表指名」という愚行も、まさにこの暗黒構造の産物である。本来予定していた森下翔太の指名を、松田元の個人的な意向と我が儘によって土壇場で差し替えた結果が、あの無惨な迷走劇だったのだ。この暴挙に違和感すら抱かなかったファンは、自らの思考停止ぶりを恥じるべきである。これ一事をもってしても、松田体制の介入が球団に与えた損害は計り知れない。
【泥船からの脱出】小園海斗の米挑戦報道と「エトミデート疑獄」の深層
不快な話題はこの程度にしておき、本日報じられた「小園海斗に対する米球界からの関心」というトピックに触れておこう。誠に微笑ましいニュースではないか。実際に獲得へ動く球団が存在するかは未知数だが、選手本人にその気があるのなら、一刻も早くこの閉塞した環境を脱出すべきである。
当方の得ている情報の範囲では、小園は今回の一連の疑獄において、最も「ゾンビたばこ」との親和性が低いとされる位置にいる。海外球団や関係者に対して自らの身の潔白を論理的に説明できれば、移籍のハードルは十分にクリアできるはずだ。
仮にアメリカの地で結果を残し、将来的にNPBへ復帰する日が来たとしても、不祥事に塗れたカープへ戻る理由などどこにもない。自らの価値を正当に評価してくれる他球団のユニフォームを着て、カープを完膚なきまでに打ちのめすような活躍を見せてくれれば、これ以上のカタルシスはないだろう。
もちろん、彼の前途を明るいものにするためにも、我々の手でエトミデート疑獄の全貌を白日の下に晒し、汚染の真実を徹底追及していく必要がある。泥船と化した松田体制に義理を立てる必要などない。歪んだ組織から脱出し、真のプロフェッショナルとして飛躍することこそが、彼にとっても唯一の救いとなるはずだ。
現代野球ビジネスの最低限のガバナンスすら放棄し、素人オーナーの気まぐれとイエスマン人事によって沈みゆくカープ。勝てる戦略も誠実な不祥事対応もなく、アマ球界からも見放されつつある現状は、まさに「松田元とともに滅びゆく球団」の哀れな末路を暗示している。
だが、危機の本質から目を背け、呑気に指名予想に興じる信者層をよそに、賢明なプレイヤーはすでに脱出の機を伺っている。小園海斗への米球界関心報道もまた、不祥事の泥沼と独裁体制への決別の証だ。我々はこれからも不都合な真実を白日の下に晒し続け、壊滅的な暗黒組織の終焉を静かに見届けていく。
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