本当に疲労困憊となった翌日に

スポーツ

昨夜は、予想どおりバタバタにさせられてしまった。そして、最後は待機という名の無為な時間である。プライヴェイトなら無為の時間は大歓迎だが、職場の無為の時間、しかも日が落ちてからは辛いだけだ。それでも何とか21時過ぎには脱出した。そのままだったら何時になるかわからず、まともな夕飯や和食にもありつけなったかもしれぬ。

帰りは久しぶりにラーメンなど食べて帰ったのだが、あえて長浜ラーメンを標榜する某チェーン店に行った。入ってみてまず値上がりにびっくり。ラーメンも高級食になってしまったようだ。それに味も微妙に変わったのかもしれない。これは自分の味覚が変わった可能性があるから何とも言えないが。

それで帰宅したのが23時頃。オンラインライヴを見たり風呂に入る前に寝落ちしたりしたこともあって、就寝が相当遅くなった。今日は妻の人間ドックに付き合って健診所で待っていたのだが、その間爆睡してしまった。これは昨晩の行状もあるが、やはり相当疲れているからに違いあるまい。

そんな霜月の中日。気づけばこの2024年もあとひと月半くらいで終わる。先日は「ベストヒット歌謡祭」がテレビであったのを最初だけ見たのだが、生歌歌わせると十人並み以下以下のカス(by淡谷のり子)ばっかりで見るに堪えなかった。そういえば普段は軽妙なトークで聞かせてもこと音楽のこととなると厳しい口振りで切り捨てたキダ・タロー翁も鬼籍に入った。もう日本の音楽はこのまま滅亡するのかもしれぬ。

だいたい、ことあるごとに「ストリーミング再生回数何億回」と言っているが、あれなんぼの意味があるのだろうか。私には分からない。さらに言えば、かつてはラジオやテレビで流れてくるのを聞いていいと思ったらレコードやCDを買うという流れだったから、不出来な歌はその過程で淘汰された。それが無批判にCDを買い捨てる層が登場し、その過程を省略して無批判に流れてくるものを受容する層ばかりになっているのではないか。

思えばそれをマキシマムに拡大劣化した張本人は秋元康である。彼の作詞家としての能力までは否定しないし、稀代の女王を参らせた程の太い詞が書けることは間違いない。しかし、それ以外の仕事は全くもって評価できない。ある意味日本のミュージックシーンを劣化させた下手人と言っていいだろう。いや、ミュージックシーンをそのまま「日本人」に置き換えて良いのではないか。

ついでに言えば、その秋元商法をさらに劣化再生産したのが松田元だ。どんなにやっている野球がダメダメでもそれを垂れ流してさえおれば頭を垂れる信者を生産する術にかけては秋元より悪魔的だ。だいたい、四十年も日本一から遠ざかったり、二十余年優勝できず十余年Bクラスを続けたりなどさせた球団トップは本来なる切腹ものなのだ。それなのに、バカープファンはこんなのを崇め奉るから始末に負えない。

話が二転三転したが、要するに今の日本では真っ当なものを手に入れる、真っ当なエンタメを受容すること自体無理なのだろう。結局、批判というものが存在することができなくなっているからなのかもしれない。どんなものでもそうだが、良いものを作るには批判というプロセスは大事なのだ。それが理解できない向きは、正真正銘の莫迦だ。

だいたい、ある批判に対して「ならお前がやってみろ」という言辞を吐く輩が大きな顔をしている時点で、日本は終わっている。これはミスを隠蔽し、失態を開き直ることにしか寄与しない。だから日本の自称保守派はドナルドやヴラジミルあたりと親和性が強いんだろう。

また話が逸れた。霜月半ばといいつつ昼間はまだ温かいが、もうすぐ冬が忍び寄ってくるらしい。例年より遅れてはいるが来週くらいには紅白歌合戦の出場者も発表になるだろう。季節は、いずれにしても冬になる。

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