今日はクリスマス、ということは来週の今日は2026年1月1日。早いものである。なんせ11月22日の出来事があまりにも壮絶だったので余計に早く感ずるのかもしれない。まあ、おかげさまでその後はのんびりと過ごさせていただき、早寝早起き、自転車通勤もウォーキングに変え、減塩低カロリー食にするなどしてえらく健康的な生活を送っているところだ。
歳末と言えば歌番組を見るというのがならいになっているのだが、かつてBSテレ東の歌謡曲ウィークを聞いた話は書いたところである。その後はまあ別段何もしていなかったが、今週になって火曜日に昔の紅白のデジタルリマスター+カラー映像版を見て、これを書いている今はテレ朝系の昭和歌謡番組を見ている。この後はレコ大紅白と流れ込むのだが、なんか乗り気がしない自分がいる、
レコ大は権威の欠片もなくなり、もはやただの音楽番組である。いや、レコ大はまだよいかもしれぬ。生バンドで生歌を歌っている歌手が多いから。紅白は、もうだめだ。安物のフェスに成り下がっている。平気で口パクをやるし、録画と中継ばっかり。昨年はそれをB’zとTHE ALFEEが救ったが、今年はどうなんだろうか。正直悪い予感しかしない。
で、今も見ている昭和歌謡だが、なんかまっとうな歌を聴いているという気がするのである。というより、はっきり言って新しいのだ。むしろ今の曲は古くさい。これが古めかしいの域まで行くと一種の様式美ともいえるのだが、それすらない。なんか退化の一途を辿っているような気がする。
その理由を考えるに、歌詞が細いというかなまっちょろい。曲も打ち込みかなんか知らないがお手軽に作ったのが見え見え。作成過程にも表現者にも「芸」というものを感じないのだ。結局SNSの再生回数ばかり競っているからキャッチーなフレーズの水割りばっかり。劣化版キダ・タローかつんく♂のような曲ばかりだ。だから、つまらない。
最近の歌で聞ける歌は、以外にもアイドル系だ。ももクロはまあ昔からだが、あれには前山田健一の名人芸が垣間見えるのである。それ以外では、FRUITS ZIPPERとかCANDY TUNEが意外にも聞ける。理由をつらつら考えるに、それなりの哲学があるからなのかもしれない。アイドルとして突き抜けるという思いが溢れているからなのかもしれぬ。
火曜日の紅白のデジタルリマスター版でも、今日の昭和歌謡番組でも思うことだが、やはり腹の底から声を出して歌っている歌は尊い。というより、口パクをする歌手は聞く者を舐めているのだろうか。ばれないとでも思っているのだろうか。あんなの見分けるのは簡単なのに。それともステージで生歌を聴かせるまでもないビッグな存在とでも勘違いしているのだろうか。その両方だろうけれども。
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