不肖この私、例年より1週間早い夏休みを取っている。ところが、この間に家の用事が詰め込まれるわ、仕事のようで仕事じゃない業務に忙殺されるわで、全く休みどころの騒ぎではない。もっとも、後者は今私にとって絶賛気乗り中なだけに、まんざらではないのであるが。
そんな今日は、県外に出ている娘のところに行ってさまざま世話を焼き、夜は明石の名店「トラットリア ピッツェリア チーロ」でディナーと洒落込んだ。前者はまだましな用向きだし、後者はこれが楽しくなかろう訳が無い。実際、今日の料理も最高だった。と、いうわけで、投宿したホテルがイマイチだったことを差し引いても、気分は良い。
なので、今日はワルクチを叩くことはすまいと思っている。そんな今日のトップニュースは、セントラルがついに2027年より指名打者制を採用することが決まったことだろう。しかし、遅い。はっきり言って「9人野球」なんかに正当化の余地はないと思っている私にとって、異常な事態が正常化されたにすぎないと思っている。
「9人野球」の最大の欠陥は、打力が大きく劣る打者がラインナップに入るという点に尽きる。一部ファンはそれをどうたらこうたら言って正当化するが、端的に言ってそんな野球はつまらないのである。プロ野球は興行であり、ある意味一種の大衆芸能である以上、お客さんを楽しませられない制度はすべて落第点なのである。
まあこれにて一件落着と言いたいところであるが、ひとつ気に入らないのが再来年からというところだ。高校野球でさえ来年からできることが、なぜプロ野球で再来年なのか。確かに制度改正ではあるのだが、何も準備が必要なものではない。普通に考えて、おかしい。蓋し、これは一種のクーデターだったのではないか。すなわち、来春から足並み揃えてとはならなかったから。
指名打者制の導入にジャイアンツが頑なに反対していたことは周知の事実である。そこにはナベツネという困った存在が居座っていた。こんなことでへそを曲げてまた球界再編ごっこやられたら、あとが大変になるのである。ところが、彼も天寿を全うした。少なくとも厄介者が消えたのである。指名打者制推進派が一気に動いたと想像するのは考えすぎか。
もうひとり、かたくなに指名打者制に反対していたのがいる。言うまでもなくハジメである。しかし、ハジメというのは球界においては虎の威を借る狐に過ぎない。その後ろ盾が消えてしまったのだ。そこを一気に寝首を掻かれた、という見方もできるのかもしれない。
そう思うと、たかが指名打者制ではないのかもしれない。ナベツネと茶坊主宮内が画策した球界推薦ごっこに二十年越しのしっぺ返しが起こっているのかもしれないのだ。その先に見えているのは、ハジメの一人負けだ。次に狙われるのはハジメが在広プレスと結託して握っているホームゲーム中継権だ。そうなったら、なかなか楽しいことが起こるかもしれない。またそれが楽しみだ。
その割には、今日の公示で林と久保を落とすというアホなことをやっている。確かに奨成と前川を上げるためのようだが、なんだかね。いつかバチが当たればいいと思う。いかん、今日は言わない予定だった。






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