このところの時間外勤務地獄には辟易しているのだが、昨日もそれに嵌まってしまい、帰宅したら22時を回っていた。よりによって明日(すなわち今日)は人間ドックという日にこれは辛い、腹立ち紛れにふらりと夜飲みするわけにも行かず、やけ食いをするわけにも行かずである。そんなこともあって、昨日はそうそうに寝てしまった。そもそもこんな日に何か雑文を物そうということも出来ない。
昨日は言うまでもなくカープ関係では人の出入りのニュースがあった。ハーンの残留とハッチのリリースが決まり、新たに新外国人打者としてエレヒューリス・モンテロの獲得が発表された。トレードマネーは契約金40万ドル、年俸85万ドル+出来高と発表されている。過去のカープの中では弾んだ方だと思う。もちろん、それが活躍と比例するかは分からないのだが。せっかくなので、彼について書いてみたいと思う。なお、総合スタッツはこちらをごらんいただきたい。
さて、Elehuris Monteroは1998年8月17日ドミニカ共和国サントドミンゴ生まれ、6フィート3インチ235ポンド、右投げ右打ち。サードとファーストを守る。MLBデビューは2022年、コロラド・ロッキーズ。メジャー3年間はすべてコロラドで通算成績は.228、21本塁打、87打点のOPS.664。AAAアルバカーキ・アイソトープスでは4年間通算で.314、52本塁打、171打点のOPS.981だから立派なものである。少なくともシャイナーなど彼の足下にも及ばないし、デーヴィッドソンと比べても若さという点でのアドヴァンテージがある。
さて、スタッツを見て気になる点は、一目で分かる三振の多さである。MLBでは739打席で227三振、AAAでは877打席で189三振だから、三振率の高さは気になるポイントだ。それに比例してといえばいいか、四球が少ない。バッティングスタイルとしてどんどん振りに行くタイプなんだろうと思うが、外の変化球が見極められないと辛い。守りは残念ながらサードでは使えないと思った方がいいだろう。
百聞は一見に如かず、いちおうYouTubeに上がっていた動画を張っておく。
個人の感想だが、やはりドミニカンだからというのがあるのか、タイミングの取り方はシャビに似ているところがあると思う。あとは、本当にアウトコースに抜かれた球について行けるかに尽きるのではないか。いかに対応力があるか、野球頭が良いかということだと思うが、それだけは動画からは分からない。最大の問題は、よしなに指導できるコーチがいるかというところだ。え?朝山?まさか。
それに、これですべての論点が解決というわけにはやっぱり行かないだろう。これはあくまで編成の最初の一歩に過ぎないと思う。これからさらに踏み出すのか、それともこれから一歩も動かないつもりなのかは、やがて見える。もう一人くらい、獲得自体にインパクトのある選手が欲しい。すでにカープファン界隈では、いかにモンテロがすごい選手かということの宣伝にかかっているようだが、違うだろう。
とりあえず、ブラッドの言ではないが、長い目で見れば良いのではないかと思う。確かに来日初年度に話にならない成績で活躍した外国人こそいないが、長く活躍した外国人は意外に2年目3年目あたりに爆発した選手が多いのだ。そういう目で見れば良いのかもしれないし、そうすべきだと思う。
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コメント
モンテロの取説は、管理人さんが記している通り。
他では、YouTubeにアップされている「トロオドン / Baseball Geek」というチャンネルでは、モンテロのスタッツについてかなり深掘りしており、スタッツの見方が分からない方にも親切な動画だと感じた。
モンテロが在籍したロッキーズの本拠地クアーズ・フィールドは、標高1600メートル地点にあり、高地ゆえに気圧が低いため空気抵抗が少なく打球の飛距離がよく伸びる。ロッキーズ公式サイトでは「海面と同じ高さに設けられた他球場に比べ、約9〜10%も飛距離が伸びる」と記されている。空気抵抗が少ない打者有利のスタジアムでモンテロが残した成績はイマイチ。
彼の打撃スタイルは、2018~2019年阪神タイガースに在籍したロサリオに酷似しているそうで、さっそくロサリオが残した成績に目を通してみたが絶望感しかない。坂倉と同い年で26才と若いので、化ける可能性がセロとは言わないが、果たして新井が我慢して使うだろうか???
なお、スペイン語では”h”は発音しないので”Elehuris Montero”の発音をカタカナ表記すると、「エレウリス・モンテロ」になる。