昨夜は、横川のカープ居酒屋「RED COUNTRY」でいわばプチパブリックヴューイングに興じた。味もよく値段も妥当なので、きっといずれ大流行りするだろうなと思う店なのだが、まあそれはさておき。その後「カープ鳥きのした十日市店」に場所を移したりして、ひさびさ痛飲した。そのせいで、昨日中に更新はできなかったし、明朝に何か書く気にもなれなかった。
しかし、書く気になれなかった最大の理由は、決して酔いではない。はっきりと申し上げて、試合内容があまりにも哀しかった。腹の底から盛り上がりきれないと言ったらいいのだろうか。せっかく場所が場所だけに、点をガツガツ取って盛り上がれればというわずかな望みすら、カープファンは持ってはいけないらしい。
確かに勝った。延長戦で点を取って逃げ切ったというのは、アウェイ戦ではサヨナラ勝ちに近いカタルシスがある。しかし、それに至るまでの内容があまりにも哀しすぎるのだ。もはや貧打という言葉すら褒め言葉に聞こえるくらいの超貧弱打線が原因だ。こんなんで勝てているのは、実に34イニングス連続無失点を続けている投手陣のおかげなのである。
しかし、その間のカープの得点は6.しかも毎試合1イニングずつで、タイムリーヒットなし。複数得点はシャイナーのホームランのみ。そもそも目下52イニングス連続タイムリーヒットが出ていない。こんな野球、エンタメとしては下の下だ。面白くもなんともない。確かに今年は投手力優位なのかもしれないが、それを攻略して点を取るところに感動が生まれるのではないか。
しけし、カープファンには頭が弱いのが多くて、きっとああこれこそ「守り勝つ野球」だと言って納得する向きもいるようだが、誤りだ。点なんていつでも取れるチームがより勝ちやすくするためのお作法が「投手を中心に守り勝つ野球」である。そもそも点を取るから、点差をつけるから、「守る」という概念が出てくるはずだ。
まあ、それでも昨日の試合は3度チャンスを作った。しかし、及川の立ち上がりを捉えきれないかという哀しさがある。そもそも5番上本なんて野球を舐めている。はっきりいうが、上本にオフェンスで何ができる。赤穂弁でいう「よってーへん」といったところだ。チャンスで併殺打を打つところだけ一丁前と言うんじゃ、流す涙すらない。
昨日勝てた大きな理由は、確かにピッチャーかもしれない。しけし、それ以前にタイガースの選手が萎縮しているように思えてならなかった。試合後の談話などに表れている通り、ノムカンくんの迷走が始まっているようだ。少なくともオフェンスメンバーのメンタリティは昨年とは違う。こうなったときは、まずチームはダメになる。ふた昔前くらいならこの辺で名物の「御家騒動」が始まるのだが、今はどうか知らない。
話を戻すと、ほんとそろそろオフェンスの梃入れをしてほしい。こんな現状見せられて、なぜ新井が強化に尻込みするのかが理解できない。単にホームランの数が少ないとか総得点が少ないとか言うだけではない。そもそも得点に至る道筋が絶たれているに等しいのだ。いや、得点の契機がないという方が正しい。これでは、勝てない。「守り勝つ」といったって、何を守るべきなのか、それがわからないのだから。
昨日は津田恒実忌である。大瀬良はもちろん、投手陣にはその思いは強かったように見えた。天上界の津田が力を貸してくれたのかもしれない。しかし、こんな投手陣に負荷ばかりかかる野球をやっていたらそのうち投手陣が摩耗する。まして今年の夏の暑さも厳しいらしい。そういえば津田が亡くなった平成5年の夏は冷夏だったけどね。
それにしても、もうあれから31年。自分も年を取るはずだ。ちなみにあの年のセントラルも激戦だったが、結局カープは最下位に沈んだことは付け加えておく。理由?投打の中心だった野村謙二郎と佐々岡真司の大ブレーキもあったのだが、結局頑張っていた投手陣、特にリリーバー陣が夏場以降摩耗したんだよね。その轍を踏まなきゃいいがと、今は切に願っている。
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7月20日は、元同僚(女性)から甲子園のグリーンシート(バックネット裏)のチケットをゲットできたから観に行かへん?とお誘いを受けていたのだが、どうせ喧嘩になるのが目に見えているので丁重にお断りした。
特に仲が悪いわけではないが、顔を突き合わせると口喧嘩になるので、前職場ではま~た「夫婦漫才」が始まった、と揶揄されていた。
元同僚は若くしてシングルマザーになり、一人息子が何故か俺に懐き重要な相談は俺にしてくるような関係性だった。その息子は神村から関学大野球部、さらにプロ志願届を提出したもののドラフトに掛からず。大学卒業後ほんの少し通勤していた就職先を辞め、再度プロ狙いで独立リーグに入団等、全部俺に相談して決めているのも、元同僚が気に入らない要因になっている。あんたが余計な口出しするから、破滅の道を歩む羽目に陥ったわ!他人の子だと思って、甘い夢を見させないでよ!とお怒りだったので、しない後悔は一生残るけれど、存分にやった結果は本人が受け止めるしかない。息子の人生を母親が決める権限はない、と反論した。
ま、元同僚がリケジョ(京大工卒)、離別した旦那が医師で、その息子もDNAを受け継いで地頭が良いと踏んでいたので、回り道をしても挽回できると考えていた。野球でメシを食えない事はだいたい分かっていたので、独立リーグ退団後のセーフティーネットとして、内密に彼が出来そうな仕事は確保しておいた。
それでも、息子を東大に入れたかった元同僚は、俺のせいで夢を壊された気分なんだろう。顔を突き合わせると口喧嘩になるのは、彼女の行き場のない怒りが収まらないだろうと思いあえて応戦している。たとえそれが、半分演技だと分かっていても、吐き出すことで浄化されることもある。