私だって伊達に四十有余年野球見続けているわけではないから、それなりの経験知というものはある。そして、強いチームはどうこうというだけではなく、弱いチームというのはいかにだめかというのも骨身に沁みてわかっている。その中で得たもの、およそ野球というスポーツの必勝法は点をたくさん取ることであるということは、しつこいくらい述べた。そして、逆もまた真なりなのだ。
そんなこと、懸命な弊ブログの読者諸兄姉には当然のことと思われるのだが、ここにそれを絶対に認めない種族がある。彼らは「投手を中心に守り勝つ野球」なるものを唱導し、得点力というものの価値を軽んずる。要するに、ピッチャーがゼロに抑えたら負けないだろうと思い込み、それを至高のものとして追い求めるのである。特に自分こそステージの高いカープファンだと思っている向きに多い。まさにカルトだ。
しけし、彼らの信仰には致命的な誤りがあることに気が付くだろう。いくらゼロに抑え込んたところで、こちらもゼロならよくてドローである。投手力が強いということはストロングポイントではあるのだが、それは得点力の強いチームにとって、という前提がつくのだ。それを理解できない向きが相当多くて驚かされる。いや、理解できないだけならまだ救われる。彼らは、意図的に理解しないというか、無視するのである。
今選抜高校野球が行われているが、とうも新基準バットという代物の負の効果は絶大なようで、野球の華である長打が激減しているようだ。こんなことやってたらますます野球人口は減るぞと思ってしまう。それはさておき、そんな中でも。勝っているチームはやはり点をそれなりに取っているから、どんなに投高打低に誘導したって、得点力が鍵を握るのである。まあ当たり前のことだ。
だから、何度も言うが「守り勝つ野球」なんて誤りなのである。絶対にそれでは勝てないのである。それを理解できない、いやしない向きがいるのは、やはりこれが松田元の発明品であって、捨てると彼らの存在意義に関わるからだろう。でもね、松田元の発明品ということは、チームを勝たせないためのものなんだけどね。
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